HAWAII information. --- may 98
1998年5月不動産一般動向
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計 対比 |
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$343.51M |
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$157.91M |
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一戸建住宅は227件97年度同月累計対比39.3%増、5月期累計中間価格は$296,000で97年同対比1.7%減、5月期累計総売上高は3億4千3百51万ドルで前年同対比34.7%増である。 コンドミニアムは206件で中間価格(所有権、借地権含む)は$140,000、前年同対比7.5%減、5月期累計総売上高は1億5千7百91万ドルで前年同対比12.4%増加している。コンドミニアムを土地所有権、借地権で見ると、所有権コンドミニアムは147の売買件数があり前年同月対比23.1%増、累計中間価格は$156,000で前年同対比8.2%減となっている。借地権コンドミニアムは取引件数が59件で前年同月対比12.0%増、累計中間価格は$105,000で前年同対比16.0%減であった。
8年目に入った低迷するハワイ経済は97年後半からの日本を中心としたアジア経済不振の影響で、観光客の減少、ワイキキを中心とした小売業の売上げ減少、税収入の減少、各産業におけるレイオフと暗い話題が多い。そうした環境の中で不動産業界が前年度対比30%近い伸びを示しているのは非常に歓迎すべき事だが、業界に居る人間としてもその原因が十分納得出来ない為かあまり実感がない。
ハワイ銀行の主席エコニミストは、その原因が、モーゲッジ金利、住宅中間価格、家族収入にあるとしこれに基づく「住宅買い易さ指数」を発表した。それによると1989~1990年に10.1%であった金利は現在7%台、中間価格は94年度の$360,000から下がり続け今年の$288,500、家族収入は93年度以来$54,749~$57,000の間で安定している。収入に占める住宅関係費の割合がこのように良いのは1977年度以来である。因みに当時は金利が9.1%、中間価格は$82,000、家族収入は$21,718であった。
多分これが理由であると思いなんとなく納得している。さて今後の市場の見通しとしては価格は継続して低下、但し一戸建て住宅は地域により底値を打ったところもある。
ハワイの住宅価格全米1の下落
全米不動産協会が発表した1998年第1四半期の統計によると、ホノルルの売買件数は36.4%増、しかし中間価格は前年同期と比べ全米1の下げ幅の8.1%減で全米2位の$288,500であった。中間価格の全米1位は12%上昇のサンフランシスコの$303,600で、最下位はアイオワ州ウオ―タールの$63,600あった。 なお全国平均は5.4%の値上がりで、インフレ率の1.4%を上回り、中間価格は$125,900であった。
ホノルル・オフィスビル市場
長く続いているハワイ経済の低迷で就職口の成長率予測が1%以下になっている。しかし米本土の好景気は拡張気分の高い会社にハワイ進出の勢いを与え続けており、数社のソフトウェアー開発会社そしてテルコミュニケイション会社と地元の医療サービス会社などが1997年度の事務所スペース需要の多くを占めた。
(上記記事提供;CBコマーシャル、フランシス岡崎氏)
1997年度観光客数0.7%増加
97年度観光客総数は前年度0.7%増の6百87万6,140人で、外国からは3百14万9千600人で全体の46%、米本土からは2.3%増で全体の54%を占めた。地域別ではアジアが0.8%減、ヨーロッパは0.2%増。国別では日本が前年度0.1%増の2百万9千人(全体の30%)、カナダが6.2%減の32万7千200人、韓国4.3%減の11万6千740人、英国7.3%増の8万2千180人、ドイツ11.8%減で7万6千90人となっている。98年度は好調な景気に支えられた米本土、ヨーロッパからの観光客の増加、これに反し経済危機、ドル高で日本を中心としたアジアからの減少が予想される。