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HAWAII information. --- Apr 98

97年のハワイ不動産回復へ 売買は98年も活発に

ハワイの不動産旬刊ニュースレターの98年第1四半期の不動産情報によると、昨年のハワイ州全体の一戸建て売買数は96年より17.8%、コンドミニアムは15.5%と回復傾向を見せました。

97年のそれぞれの島の結果は(前年比)

オアフ島

一戸建て15.5%増/コンド4.4%増

マウイ島

一戸建て24.7%増/コンド48.0%増

ハワイ島

一戸建て18.0%増/コンド23.7%増

カウアイ島

一戸建て22.8%増/コンド17.1%増

オアフ島の昨年合計は一戸建てが2002戸、コンドが2100戸。2000戸を越えたのは90年代で3度目。一戸建ての中間価格は305000ドル、コンドは所有権付で166500ドル、リース権付は120000ドル。これらの数字は転売物件が対象で、新築物件は含まれていません。オアフ島の中央オアフ、リーワード地域で開発されている新築物件のピーク時は93年の1500戸でしたが、97年は500戸と下がりました。不動産売買のサイクルは7年〜10年と言われますが、90年にピークを越えたハワイの不動産市場は、昨年の数字を見ると上昇サイクルの気流に乗ったようです。価格の値下がりでバイヤーに値頃感があること、住宅ローン利子の低利率が大きな要素、また米本土の経済好調により、リゾート不動産の売買が大きく伸びている事も明るいニュースです。
アジアの経済危機でハワイ不動産投資の影響を考えますと、お金を持っている投資家は本国の不安な市場に投資するより、手堅い米国市場に投資しようと考えるわけで、底値状態のハワイ不動産はその対象の一つになるわけです。
また外国人投資家は為替変動で住宅価格が仮に値下げしても利益を得ることが出来ます。例えば、日本人投資家が95年に1ドル85円の時にカハラの物件を75万ドルで購入し、現在、70万ドルで売却したとしても、130円の円相場なら、ドル高の今日では為替交換利潤が42.6%アップ。円建てで6380万円で購入した物件が9100万円となるのです,
外国人投資家は、こうした為替変動も考慮に入れなければなりません。
98年1月のオアフ島不動産売買快調、中間価格昨年同月より値下がる
1月のオアフ島住宅売買件数(新築を除く)は一戸建てが185戸(昨年同月109戸)、コンドミニアムは177戸(昨年同月162戸)と前年1月より上昇。不動産市場が回復している兆しを示すスタートとなりました。中間価格は一戸建てが280000ドル(前年同月
315000ドル)コンドミニアムは138000ドル(前年同月147000ドル)と、昨年1月より値下がりしています。不動産売買数の増加は昨年夏から続いております。

98年2月のオアフ島不動産売買コンド売買増 中間価格昨年同月より値下がる

2月のオアフ島住宅売買件数(新築を除く)は一戸建てが115戸(昨年同月116戸)、コンドミニアムは150戸(昨年同月107戸)と、一戸建ては前年2月と変わりませんが、コンドミニアムは40.2%の伸びを見せています。中間価格は一戸建てが270000ドル(前年同月323000ドル)コンドミニアムは157500ドル(前年同月160000ドル)と、昨年2月より値下がりしています。
1月、2月合わせると昨年の同月より一戸建ては33.39%増、コンドミニアム21.6%増と増加しており、この傾向は今後も続くと予想されています。

カハラの高級コンド「カハラビーチ」の借地料更新で、15倍〜21倍へ

ワイアラエ・カントリークラブ、カハラ・マンダリン・オリンエンタル,ホテルに隣接したカハラの高級コンドミニアム「カハラビーチ」は67年に建てられました。借地権契約が97年7月に終了し、コンドのオーナーと地主のビショップ財団との借地権更新交渉が難航していましたが、この度、仲裁人が新借地料を決定し、オーナーは今までより15〜21倍という借地料を払わなければならなくなりました。2ベッドルームで月額54ドルだったのが、1193ドル、3ベッドルームで月額189ドルだったのが3000ドルという十倍以上の値上がりです。6エーカーの敷地の査定は5300万ドル。そこに196戸のコンドが建っています。カハラのオーシャンフロントで最高の立地条件にある高級コンドとして妥当な価格、ビショップ財団としては最高の物件を有効に生かすのは当然という意見もあります。今まで安すぎたのも確かですが、この値上がりは驚きです。コンド・オーナーの間では昨年通過した市の条例に従い、所有権購入に乗り出すということです。バブル時には100万ドル以上の価格がついた人気物件。今では30万ドルぐらいから市場に出ています。借地料値上がりが有名物件にどう影響するのか成り行きが注目されます。

カハラのユニデン邸が市場に

昨年ハワイにソフトウェアリサーチパークを開設したユニデン社が購入したカハラのオーシャンフロント2軒の豪邸のうちマウヒアと呼ばれる邸宅が市場に出ています。ハワイ進出のため同社の藤本会長がハワイ滞在中の住宅と社用に1100万ドルのマウヒアと720万ドルの邸宅を購入したものですが、藤本会長の家族はデビッド・シヤウター元弁護士邸に住むことになったため、マウヒアを1500万ドルで売却しています。マウヒアはプライベートの砂浜、テニスコート、ゲストハウス、使用人住宅を含む美しい館。維持も完璧でコアのフロアに、イタリア、中国の家具でまとめたリゾート感覚いっぱいの邸宅です。

ハワイの97年のインフレ指数0.5%下がる

連邦政府労働省の調査によると昨年のハワイの物価指数は63年以後、初めて0.5%と低いながらも減少しました。全国平均でも1.7%増と全国的にも低めのインフレ傾向ですが、ハワイの場合、その傾向に加え、物の価格が上がらないというのは、不況で将来の雇用を心配する消費者の買い控えが原因と言われています。またインフレ指数ををリードする団塊の世代が引退を考える年代になり、消費より貯蓄を考えることで消費が消極的になってきたこともあげられます。ハワイの低いインフレ指数は不動産市場にも影響し、不動産価格が上昇しないため売却したい人には不利な状況、買いたい人には良い状況をつくっています。

全米の住宅の高い都市ナンバーワンがホノルルからサンフランシスコに

住宅価格のナンバーワンと言っても自慢出来るものではないのですが、長年全米で中間住宅価格の高さナンバーワンを維持していたホノルルが、昨年からの価格値下がりのためナンバーワンの座をサンフランシスコに譲りました。米本土、特にハイテク企業が好調な西海岸の不動産が順調なので、サンフランシスコ周辺ベイエリアの不動産市場が値上がって来ているからです。サンフランシスコの中間価格は、1年前の267000ドルからここ数か月は304000ドルに上昇。ホノルルは97年の第3四半期の中間価格は300000ドル(1年前の同期は335500ドル)です。と言っても全米中間価格から見れば両都市も平均の倍以上という高さであるのに変わりありません(全米中間価格は124000ドル)。ホノルルやサンフランシスコは景気に関わらず、住みたい都市の上位にランクされる都市ですが、不動産回復がハワイより一足早かったサンフランシスコは価格上昇が見られ、ハワイは底値と言える段階に突入、中間価格の下落がその現れと見られています。

不況のハワイ相次ぐ大手企業の解雇

景気低迷が続くハワイで、2月から3月にかけ大手企業がリストラのため、次々と従業員解雇を発表、不況の深刻さが伺えます。この2週間で、ハワイ最大の銀行であるバンク・オブ・ハワイが550人、小売業界大手デパートのリバティハウスが170人、ホノルル市が335人、アイランド保険が57人、日本航空が57人、アムファックの砂糖耕地で400人、クイーンズ病院で160人、ハワイ新聞社40人、ファインナスファクターズが134人と解雇は2000人にのぼっています。これに追いうちをかけたように、米軍基地も約2万人いる民間人従業員の雇用削減計画を発表し、今後6ケ月に464人を解雇し、314の職種を民間に委託するということです。バンク・オブ・ハワイは昨年すでに600人の人員整理をしており、今回は2年計画の再編成のためのリストラの一環。ハワイの金融機関の数は多く雇用過剰となり、金融業界の再編成は必至であると言われています。

ハワイの小売業界も厳しい時期にリバティハウスが会社更生法申請に

2月にリバティハウスが170人解雇したニュースに次ぎ、3月に連邦法廷に会社更生手続きのための破産法チャプター11を申請しました。これにより債権者への支払い方法や金額を法廷で裁決してもらい、その間に再建に励もうというものです。149年の歴史を持ちハワイのファッション業界に君臨していたリバティハウスですが、昨今の不景気、同席の上得意客であった日本人買い物客の減少やアジア観光客の減少、グァム店のハリケーン被害に加え、ニーマン・マーカス、フィス・サクス・アベニュー、ノードストームなど米本土から同クラスの大型店との競合などが、経営に影を落としてきたのです。90年以降、米本土からの巨大小売業がハワイに続々進出し、ハワイの小売業分布図が変わってきましたが、ファッション業界も同様で、ハワイの老舗といっても安閑としてはいられない変革の時代に入った事を痛感します。

日本やアジアの経済不況の影響を受けるハワイ経済

ハワイはブランドのメッカ。一流ブランドメーカーにとってハワイは重要なマーケット。著名ブランドのブティックがハワイに出店しており、ハワイで買い物をするのもハワイの魅力の一つになっています。しかしながら、昨年から続いている日本の不況、アジアの経済危機がハワイに悪い影響をもたらしています。ワイキキの中心、高級ブティックが並ぶロイヤル・ハワイアン・ショッピングセンターでは昨年は96年より17%売り上げが減少しています.買い物客の30〜40%は観光客というアラモアナセンターでは9.5%の減少、免税店を中心に日本人観光客を主とするDFSでは20%の減少、今年の春には25%減少するのではないかと心配されています。リバティハウスは地元経済が7年不況続いていた折でも、日本人観光客の売り上げで相殺していたと言います.95年をピークに減少気味の日本人観光客の高級品の買い物ですが、あるブランド店では96年に7200万ドルの年商があったのが昨年は4000万ドルに下落した、お正月時期に一日で100万ドルを売り上げた店は半分に落ちるなど、寂しいニュースばかり。でもワイキキの一等地での一平方フットの売り上げ額はアメリカでもトップクラスにあるというからすごいですね。

ワイキキのホテルもアジア経済危機の影響が

日本やアジアの経済低迷はワイキキのホテル占有率にも現れています。去る1月にはワイキキのホテルでは過去15年で初めて80%(昨年1月は81.3%)を切りました。宿泊料金の平均も上がることなく136.83ドル(昨年l月は137.14ドル)。特にワイキキは日本人観光客が多く宿泊しますが、日本の景気不透明さから日本人の滞在日数の短縮や島へ行っても日帰りといった動きが見られます。今年いっぱいは回復の気配は見られないと関係筋は見ています。

98年度ミス・ユニバース大会5月にホノルルで開催

世界55か国からハワイに美女が集まります!
98年度のミスユニバース大会が5月にホノルルで開催されることが決定。昨年のミス・ユニバースにはハワイ代表のブルック・リーさんが選ばれたことや、ハワイ初のコンベンションセンターが開館することもあり、ホノルル誘致運動を展開していた努力が実ったわけです。
ただし諸経費530万ドルはハワイ州が負担することになるのですが。
ミス大会はハワイ大学のスポーツ・アリーナで開催、戴冠式はコンベンションセンターで行われることになりました。
何といってもぺージェントの模様は全米だけでなく世界中に生放映されるわけで、ハワイPRに最高のチャンス、この放映でハワイは、10分間、PRすることが出来るというから530万ドルも生きるでしよう。
ハワイアンオープンの主スポンサーのユナイティッド航空がおり、来年からはソニーが冠スポンサーに「ソニー・オープン・イン・ハワイ」

過去33年名門、ワイアラエ・カントリークラブで繰り広げられていたハワイアン・オーブンの冠スポンサー、ユナイティッド航空が今年で降りることになり、ハワイアンオープンの存続が懸念されてきましたが、来年99年から2002年の4年間は、ソニーが冠スポンサーになることが決定し、ワイアラエ・カントリークラブでのPGAゴルフ・トーナメントが継続されることになりました。
来年1月4日〜10日まではマウイ島カパルアのPGAゴルフ・トーナメント「メルセデスチャンピオンシップ」に次ぎ、11日〜17日まで「ソニー・オープン・イン・ハワイ」(仮称)が開催されます。
賞金総額は260万ドル。2000年からは200万ドルに引き上げらます。ソニーでは冠スポンサーというだけでなく、地元、観光客が楽しめるハイテク機材を使ったイベントを企画しており、ソニーならではのトーナメントになるようで嬉しいニュースです。
また2月には日清食品が冠スポンサーとなっているカップヌードル・ハワイアンレディースオーブンも恒例となり、PGAプロだけでなく日本からも10数人のプロが参加しています。
冬のハワイには気候の良さを生かした大きなゴルフ・トーナメントが開かれ、ゴルフファンには見逃されません。
今年のハワイアンオープン、そしてレディースオープンとも快晴に見守られ、各選手ともスコアを伸ばした大会となりました。

直木賞作家の陳舜臣氏が著書110冊を寄付---日本の本や雑誌が豊富なハワイ天理文庫へ

ヌアヌ街にある日本国総領事館から山手に土がったハワイ天理文化センター内にハワイ天理文庫があります。(ヌアヌ街2236/電話538-7671)一般に開放しています。日本語の書物や雑誌が揃っており、緑に囲まれた静かな環境の中にある図書館です。貸出も可能で入会金10ドルを払えば誰でも借りる事が出来ます。
去る2月、この天理文庫に直木賞作家の陳舜臣氏が著書(単行本)110冊を寄贈されました。陳先生は療養をかねて来たハワイが気にいり、何かハワイに役立つ事をしたいという事で、今回の贈呈となったということです。長期滞在の方、散策がてらにお出かけになってみませんか?

マウイ鼻に海の中の散歩トンネル付きの「マウイオーシャンセンター」---3月中旬オープン

マウイ島マアラエアに大型水族館が3月中句にオープンしました。海に通じる250万リットルの海水の巨大なタンクの中央には240度の展望で外が見える透明アクリルのトンネルがあり、海の中の散歩道といった感じです。
日本やアメリカではこうしたタイプの水族館に人気がありますが、ハワイでもついに出現。でもハワイではハワイのみの海洋生物がいますので、一見の価値あり。次にマウイに行く時はぜひ寄ってみたいと思っています。

人気ドラマ「ホテル」のロケがカハラ・マンダリン・オリエンタルホテルを中心に4ケ月にわたって実施

TBSテレビの人気ドラマ「ホテル」の新シリーズのロケがカハラ・マンダリン・オリエンタルホテルで2月20日から撮影が始まりました。(日本では第1回が4月9日午後9時に放映)このロケのため、丹波哲朗、松方弘樹、高嶋政伸、藤田朋子、京本政樹らレギュラー、ゲストなどが来布しています。このシリーズは12団連続でハワイでのロケは6月まで続けられます。その間、出演者の面々は変わるでしょうが、ロケの80%はホテル内で撮影するとのことですので、ハワイ滞在中はカハラ・マンダリン・オリエンタル・ホテルに足を延ばして見て下さい。

空港近くに東洋食品を中心としたスーパーマーケットが3月にオープン

空港近くマプナプナ街突き当たり1151番地の、モアナウアエスニック・ビレッジに、全米の東洋系の人が多い都市に進出している東洋系食料品専門の「99ランチマーケット」の31店目がホノルルにオープン。4万平方フィートの清潔な店内には鮮魚、精肉、野菜、ベーカリー、ホットデリー、東洋食品がいっぱいあって、日本人の我々にも便利です。
チャイナタウンで買える食品がずらりとあるそうで、ダウンタウンでは駐車場がないとか雰囲気がどうも合わないといった人に、重宝がられるかもしれません。

5月までホエールウオッチングが楽しめる

ハワイの1月から5月はザトウ鯨がハワイ沖合いに姿を見せるシーズン。マウイ島がホエールウオッチングに最高と言われていますが、オアフ島でも揺れないハイテク観光船ナパティック1号で行げば、鯨がよく出現する海域までいくことが可能。でも相手が鯨、こちらの思うように出没してくれないかもしれません。初めに乗ったクルーズで、もし鯨と出会えなかったら再度乗船することも出来るという事です。

シェラトンカウアイホテル4000万ドルをかけて5年半ぶりに再開業

92年ハリケーンイニキで大打撃を受けたカウアイ島の中で、莫大な費用がかかるために復旧が進まなかったホテルのうちで、最長の白砂ビーチとして知られるポイプピーチの「シェラトン・カウアイ・ホテル」が昨年末5年半ぶりに、再開業しました。
大林組が所有する同ホテルはハリケーンイヴァの際も被害を受けましたが、前回の場合は海側の建物の半分が倒壊し、改築のため5年半の休業となったもの。
4000万ドルの総工費をかけて大改装された新「シェラトン・カウアイ・ホテル」は431室の美しいビーチ沿いに建つ、ぜいたくな設計のホテル。ごく近くに海が眺められるレストラン「シェルズ」、和食の「なにわ」、最も海に近いバー「ザ・ポイント」などがホテル内にあります。

97年のハワイ観光客数

97年にハワイを訪れた観光客数は687万7470人で、96年から0.7%の増加。米本土、カナダ、ヨーロッパからのウエストバウンド客が400万4450人で1.81%でしたが、日本やアジアからのウエストバウンド客は282万5350人で0.9%減となりました。
アジア、特に、日本からの観光客のハワイ経済への貢献度は全州歳入の30%を占めているぐらい高いわけですから、日本の経済不況や円安で、93年以来の日本人観光客数減少となりハワイ経済は打撃を受けています。
今年は米本土の経済好調から米本土からの観光客が増えていますが、日本人観光客ほどショッピングや食事に関心を持っていません。
今年は昨年並み、または少し減少という結果になるでしょうが、悪化したといえ日本から1年に200万人が訪れるハワイの魅力が薄くなったわけではありません。今後、日米航空協定緩和でハワイを合めて日米間の航空料金やサービス競争ももっと激しくなるでしょう。既にハワイアン航空はマウイ島一成田間の就航の暫定的認可をとり2000年から就航する計画を持っており、旅行者には歓迎すべき競争になります。
 


 


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